前回でDACについて述べました。
では、どの部分がデジタルでどの部分がアナログなのか?それはケーブル(端子)を見ればわかります。オーディオ用ケーブルは色々な種類がありますが、ここはどれがアナログでどれがデジタルなのかに絞って説明します。
アナログケーブル(端子)
RCA端子オーディオケーブル
RCAケーブルということも
オーディオ機器間のアナログ接続でもっとも一般的な端子。いわゆる赤白ケーブル。HDMI普及前はテレビとゲーム機の音声を繋ぐのにもお世話になりました。
同じ形状の端子でデジタルのケーブルもありますが、赤白はアナログだと覚えておけば間違いないです。
ステレオミニプラグ
一般的なヘッドホンやイヤホンに多く使われているプラグ
ステレオ標準プラグ
フォーンプラグともいいます
右側の太い方がステレオ標準プラグで、左はステレオミニプラグです。主に高級ヘッドホンにあるプラグです。
他にもありますが、一般的なアナログケーブル(端子)はこれぐらいです。これらのケーブルや端子が繋がれている部分はアナログということになります。
デジタルケーブル(端子)
USBケーブル
え?オーディオケーブルなの?と思う人がいるかもしれませんが、オーディオ用としても使います。左が一般的なUSB2.0端子(タイプA)、右側がオーディオ機器によく使われているタイプB端子です。
オプティカルケーブル
光ケーブルとか光デジタルケーブルとも言います
端子が2種類あって写真は角形。主なオーディオ機器はこちらの端子です。他に丸型端子もあり、ポータブル機器に多いようです。
光ケーブルで転送されるため光っています
コアキシャルケーブル
同軸デジタルケーブルとも言います
手持ちには無いので写真はありませんが、端子の形状は上記のRCAケーブルと同じです。区別するためにオレンジ色であることが多いですが、違う色であることもあるようです。
HDMIケーブル
映像関係のケーブルとして知られていますが、映像だけでなく音声も含まれています。
Bluetooth
ケーブルではないですが、最近はBluetoothを利用したオーディオ機器も増えてきました。こちらもデジタル転送になります。
主なデジタルケーブル(端子)はこんなところです。これらのケーブルや端子が繋がれている部分はデジタルということになります。
では最後に、どの部分がデジタルでどの部分がアナログか、いくつか例を挙げてみますね。あえてオーディオ機器以外の事例を挙げてみます。
スマホ
↓
↓ ステレオミニプラグ
↓
イヤホン
ステレオミニプラグはアナログ、すなわちスマホ内でデジタル→アナログ変換されていますね。
スマホ
↓
Bluetooth
↓
Bluetoothスピーカー
では、この場合はどうでしょう?Bluetoothはデジタルです。なので、Bluetoothスピーカー内でデジタル→アナログ変換されています。
ゲーム機
↓
↓ 赤白ケーブル
↓
テレビ
RCAケーブルはアナログ、この場合はゲーム機内でデジタル→アナログ変換されています。
ゲーム機
↓
↓ HDMI
↓
テレビ
今度はHDMIの場合。HDMIケーブルはデジタルです。なのでデジタル→アナログ変換はゲーム機ではなく、テレビでされています。
また、最近のテレビはデジタル出力できるのも多く、そこからDACにつなぐこともできます。
これは家のテレビの背面です。デジタル音声出力(光)とありますね。上記にあった光ケーブル(角型)をつないで音声をデジタル出力することができます。
最後もゲーム機です。最近はPS4など赤白端子を繋ぐことのできないゲーム機も出てきました。光端子はありますが、赤白端子しかないスピーカーに繋げなくて困っている人もいるようです。そこで使われているのがこの変換アダプター。光→赤白端子と変換してくれます。
ゲーム機
↓
↓ 光ケーブル
↓
変換アダプター
↓
↓ 赤白ケーブル
↓
スピーカー
どこでデジタル→アナログ変換されているのかもうわかりますね。この変換アダプターも一種のDACというわけです。
どこがデジタルでどこがアナログか、そしてどこでデジタル→アナログ変換されているのかを意識しておくと、オーディオ機器を理解しやすくなります。
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